芦ノ湖東岸にゆったりと佇み、箱根の美しい自然と調和する「ザ・プリンス箱根芦ノ湖(旧箱根プリンスホテル)」
1978年竣工、40年以上にわたり多くのゲストを魅了し続ける「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」に宿泊した体験を写真たっぷりでご紹介します。

2020.12に宿泊、ちょっと贅沢な箱根旅行におすすめ♩建築家『村野藤吾』さんの建築美と共にご紹介します。
建築家『村野藤吾』
1891年佐賀県唐津市生まれの建築家で、ホテル、劇場、商業施設、事務所など、さまざまな建築作品を手がけています。
代表作には、優雅な曲線階段がある「千代田生命本社ビル(現目黒区総合庁舎)」(1966)、アコヤガイがちりばめられた天井が特徴の「日生劇場」(1963)、肌理の粗い壁仕上げが美しい「世界平和記念聖堂」(1954)があります。

多様な材料の使い手として、同世代の建築家とは一線を引いた地位を築いたそうですよ。

繊細なディテール
村野氏は繊細なディテールにこだわり、彼の建築には「人間の手でものを作り上げる」というヒューマニズムの精神がちりばめられています。

普通にしていると気付かずに通り過ぎてしまうような細部への気配り、その集積が巧みで繊細な建築をつくり上げています。
上質なロビー空間
ゲストはロビーを通って、客室へと案内されます。

エントランスの雰囲気とはガラッと変わる上質な空間、思わず立ち止まってしまいます。


2階ロビーから客室棟へ向かう階段
客室棟に向かう階段は、地形に沿って下る階段が計画されています。エントランス側からは視覚的に階段が見えない設計となっています。


建築の魅力を相乗的に高める「スワンチェア」
村野氏がこのロビーのために設計した椅子「スワンチェア」が、今なお現役で大切に使われています。

家具は建築の魅力を相乗的に高める大切な要素ですね♩
「スワンチェア」の特徴は、320mmという低い座面です。背もたれは普通の椅子と同じく400mmで設計されているため、フォルムとして重心が低く感じられます。
この低い座面の効果は、実際に座って見るとよく分かります。視線を低くすることで、視覚効果として上質なロビー空間がよりゆったりと広がっているように見えるのです。



座り心地が良く、確かに空間がより広く感じられました。
自然と調和する有機的な客室棟
円形平面の客室棟は2棟あり、その有機的なデザインが箱根の美しい自然と調和しています。




直前の予約だったこともあり、私たちは森側の客室でした。それも素晴らしかったですが、芦ノ湖側の客室も是非経験してみたい♩
優雅な曲線階段
エントランスの横、及び主宴会場へ至るところに曲線階段が設計されています。

村野氏は優雅な階段設計でとても有名です。
例にもれず優雅な階段で、それを際立たせているのが手摺のディテールです。村野氏は、ディテールを「力学上の表現」であるといい、部材同士がぶつかり合わないように共存させることで「人の心もまたなごませ、とげとげしささえなくさせるのだ」と語っています。



レストラン「なだ万雅殿」
2つの円形客室棟の1階は、いずれも食事処となっており、エントランス側から見て左手の客室棟はレストラン「なだ万雅殿」、右手はレストラン「ル・トリアノン」です。



私たちは、朝食に「なだ万雅殿」を行かせていただきました。次回は、「ル・トリアノン」に行ってみたい♪
ウェディング
ザ・プリンス箱根芦ノ湖では、ウェディングも行っており、その素晴らしい環境を活かした多彩な挙式スタイルを自由に選ぶことが可能です。
四季折々の美しい自然を楽しめる「レイクサイドガーデンチャペル」、村野氏のディテールの集積がつくり上げた建築美の「ロビーチャペル」、1,200年以上の歴史をもつ「箱根神社」。どれも本当に素晴らしいです。



まとめ
以上、【ザ・プリンス箱根芦ノ湖】のご紹介でした。村野氏は「建築家は徹底して謙虚でなくてはならない」そう述べていたそうです。
「村野の作品ではなく、村野の関係した作品」であり、たまたま関係しただけの話。その徹底した姿勢が、巧みで繊細なホスピタリティのある建築の源となり、今なお大切にされているのだと思います。
ちょっと贅沢な箱根旅行を計画している方、建築が好きな方、自然が好きな方、箱根旅行を計画の際にご検討されてみてはいかがでしょうか。非日常体験ができること間違いなしです。
ご予約はこちらから可能です。
ザ・プリンス 箱根芦ノ湖
私たちも是非リピートしたいと考えています♪
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